<リハ職・リハビリ学生向け記事>【文献紹介】膝前十字靭帯再建後の筋力評価と跳躍系のパフォーマンステストについて

こんにちは。

久しぶりに文献紹介しようと思います。

 

今回は、膝前十字靭帯再建後の筋力評価についてで、

片脚立ち上がりテストと跳躍系のパフォーマンステストの相関性についてです。

 

内容的にはけっこう当たりまえかもしれませんが、片脚の立ち上がりテストはかなり有用なテストになると思うので、

是非一度どんなものか見てみてください。

 

 

 

文献紹介

 

上池 浩一,森 孝久:膝前十字靭帯再建例における片脚立ち上がりテストの結果と跳躍系パフォーマンステストの結果との相関性.日本臨床スポーツ医学会誌:Vol.26 No.3,2018,417-422.

 

この文献では、片脚立ち上がりテストの結果と跳躍系パフォーマンステストの関係のほかにも、片脚立ち上がりテストの結果と膝伸展筋力、屈曲筋力、H/Q比も見ています。

 

片脚立ち上がりテストは、WBI(体重支持指数)と呼ばれる筋力を測定して安全にスポーツを行えるレベルを判断すると言われているものと相関していると言われています。

そのWBIも踏まえて考えられており、非常に片脚片足立ちのテストが、評価として簡便に使えて、非常に有用であるということがよくわかると思います。

 

是非一度本文のほうも読んでみてくださいね。

 

 

内容紹介

 

簡単に紹介するので、詳しくは文献をご覧ください。

ちなみに内容紹介のほかにWBIとの関連についてもすこし触れてます。

 

結果からいうと、片脚立位を低い台から出来た方が、パフォーマンステストの結果も良かったです。(笑)

まあでも重要なのはそこではないと思います。

 

皆さんはどこの筋肉がしっかり使われることで、この片脚立ち上がりが可能になると思いますか?

 

大腿四頭筋?

ハムストリングス?

 

ご存知の方はもうおわかりだと思いますが、ハムストリングスです。

この論文、しっかりハムストリングス(膝屈曲)と大腿四頭筋(膝伸展)の筋力も図っています。

 

結果は・・・

台の低い高い関係なく、膝伸展筋力(大腿四頭筋)に有意な差はありませんでした。

膝屈曲筋力(ハムストリングス)には、30㎝よりも20㎝、20㎝よりも10㎝で立ち上がれた人の方が筋力の値は高い結果が出ました。

 

これが何を意味するのか・・・

要するに、この片脚立ち上がりをしっかり行うためには、大腿四頭筋だけでなく、ハムストリングスの筋力をしっかりさせる必要があるということになります。

このテストで重要な筋肉が、ハムストリングスということはわかっていただけたかなと思います。

 

今回使われた片脚立ち上がりテストとWBIの関係について

 

では、ここで片脚立ち上がりテストとWBI(体重支持指数)との関係性についてです。

片脚立ち上がりテストとWBIは相関があるとされています。

 

簡単に説明すると、

両脚で40㎝:WBI30:歩行障害

両脚で20㎝:WBI45:歩行

片脚で40㎝:WBI60:ジョギング

片脚で30㎝:WBI70:ランニング

片脚で20㎝:WBI90:ジャンプ

片脚で10㎝:WBI100:競技スポーツ

 

こんな感じです。

要するに競技スポーツ復帰するのであれば、片脚10㎝で立てないと、筋力的にダメですよってことです。

 

それで、今回紹介の文献・・・

片脚立ち上がりに必要なのは大腿四頭筋だけではなく、ハムストリングスもしっかり筋力がついていないと、この課題は達成できません!と言うことですね。

 

前十字靭帯損傷の手術後の方だけでなく、競技スポーツまたはそれに準じるスポーツを行う方は、是非、一度片脚立ち上がりテストをしてみてください。

自分の筋力が今現在どの程度なのか把握するには、もってこいのテストです。

 

 

最後に

 

いかがでしたか?

片脚立ち上がりテストは、筋力を簡単に評価するためのツールとして非常に有用なテスト方法になります。

術後の復帰の目安を考えたり、復帰までの途中で、どの程度筋力が回復しているかを評価するためにぜひ使ってみてください。

 

本来の文献紹介から少し主旨はずれたかもしれませんが、今回紹介した文献もしっかり筋力値も測ってあって凄くわかりやすいものでした。

是非読んでみてください。

 

他にも文献紹介をしていますので、是非こちらも読んでみてください。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 


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