こんにちは。
今回は、疲労・オーバートレーニング症候群について紹介したいと思います。
選手のコンディショニングを考える上で非常に重要な部分になると思うので、是非読んでみてください
画像の引用元はこちらになります。
Fábio Luciano SorgによるPixabayからの画像
目次
疲労とは?
- しんどい(心労)
- つらい・疲れる(心身両面)
- くたびれる(肉体的・身体的)
- ばてる(身体的)
- へこたれる(精神的にまいる)
これらを感じた時には何らかの疲労が溜まっているものと考えます。
疲労は、身体の防御反応を示しているようなものです。
また、疲労を感じているということは、身体的・肉体的に、オーバーワーク気味であり、病気になるのをくいとめるためのサインであるとも考えられています。
オーバートレーニング症候群とは?
- 過剰なトレーニングによって生じた疲労が十分に回復しない状態
- トレーニングが積み重ねられた結果として生じる、一種の慢性疲労状態
- 慢性疲労に加えて生じる競技パフォーマンスの低下
- トレーニングによる疲労と回復のアンバランスによる適応不全
アスリートは普段から激しいトレーニングを行っており、常に疲労しやすい環境におかれています。
さらに昨今、サッカーではリーグ戦が年間を通して開催されていたり、その他の競技でも試合数が増加しています。
その環境が疲労を溜めやすく、更にオーバートレーニング症候群を引き起こしやすくやすくなっています。
サッカー選手では、大久保嘉人(現川崎F)、森崎和幸(現広島)、森崎浩司(引退)、権田修一(現鳥栖)、市川大祐(引退)、女子選手でも、藤田のぞみ(引退)がオーバートレーニング症候群になっています。
藤田選手はこれがきっかけで選手を引退しています。
リオデジャネイロオリンピック柔道代表の原沢選手もオーバートレーニング症候群になっています。
ではオーバートレーニング症候群の誘因はどのようなものなのでしょうか?
オーバートレーニング症候群の誘因
誘因には、負荷の増大、不十分な回復、身体機能の低下が挙げられます。
負荷の増大には・・・
- 急激なトレーニング増加
- 大きいトレーニング負荷の持続
- 過密な試合スケジュール
- 日常生活や仕事での疲労
- 心理的ストレス
これらが関係しています。
不十分な回復には・・・
- 睡眠、休養の不足
- 食事制限
この2つが関係していると言われています。
身体機能の低下には・・・
- 風邪・病後の不適切なトレーニング
が関係しています。
また、性格にも関係しているようで、
几帳面でまじめな執着気質の選手に起きやすいと言われています。
オーバートレーニング症候群の症状
- 運動中止後10分でも息切れが続く
- 運動中止後10分でも脈拍が100/分以上である
- 運動時、悪心・嘔吐、腹痛、胸痛、動悸などが出現する
- 運動した後は寝つきが悪い
- 運動した後の翌朝は目覚めが悪い
日常の症状 トレーニング後の症状
軽症 : ほとんど疲労症状なし 高強度のトレーニングがこなせない
中等症 : 疲労症状あり 軽いトレーニングでも辛い
重症 :疲労症状が強い、不眠・うつ・頭痛等、練習意欲なし ほとんどトレーニング出来ない
まとめるとこんな感じです。
基本的にトレーニングが出来るか出来ないか。
出来てもすぐ辛くなる、練習意欲が出ない等・・・
こんなような状態が何日も続くのであれば、オーバートレーニング症候群を疑っても良いのかもしれません。
オーバートレーニング症候群の処置
それでは、オーバートレーニング症候群になってしまった場合の処置についてです。
・一定期間の休養あるいはトレーニングの軽減
・誘因の除去
・重症例では必要に応じて薬物投与(睡眠薬、抗うつ薬)
・回復のためのトレーニングプログラム
これらについて、チーム関係者(監督、・コーチ・チームのトレーナー等)がしっかり対応してあげることが必要です。もしわからなければ、スポーツのことがわかる医者に相談することが必要になってくると思います。なんにせよ、明らかに動きがおかしい、調子が上がらない、集中できていない等、チームの中心選手と言えどおかしいと思ったら、休ませるというのも大事な練習になると思います。真面目な選手ほど色々考えてしまい、なかなか負のサイクルから抜け出せなくなってしまうので、出来るだけおかしいと思った選手は、早めに声をかけてあげましょう。
オーバートレーニング症候群の予防
それでは予防はどのようにしていけば良いのでしょうか?
1.オーバートレーニングに対する認識
・まずはオーバートレーニングがどんなものなのか知ることが大切です。ここまで読んだ人ならある程度どんなものかわかったと思うので、周りにオーバートレーニングじゃないか?と思う人がいたら、オーバートレーニング症候群の話をしてあげてみてください。
2.適切なトレーニング計画、トレーニング負荷の周期化、常に回復を図る
・トレーニング計画をたてることは、非常に重要な要素になると思います。試合がいつあって、その試合にどのように選手のコンディションを合わせていくのか・・・。現在中学・高校サッカーではリーグ戦が毎週あるようになり、その他の競技でも、毎週のように練習試合が組まれていたりして、休みの重要性が言われている現在でもほとんど休みがないような部活動があると聞きます。負荷をかける時期、回復を図る時期というのをしっかりしていかないと、選手は、オーバートレーニング症候群のリスクだけではなく、怪我もしやすくなります。もちろん選手自身も休みの重要性を理解する必要がありますが・・・。
3.定期的にコンディショニングチェックする(早朝の脈拍数、体温、体重等のチェック)
・朝から脈拍数や体温を図ることで疲労度のチェックになります。もちろん風邪を引いてるのに無理していないかどうかもわかります。体重のチェックは、しっかりと食事が取れているか、トレーニングがしっかりと出来ているかどうかの指標になります。
4.競技成績、パフォーマンスのチェック
・対戦相手によっては競技成績が急に落ちたりはもしかしたらあるかもしれませんが、外から見ていてこの選手明らかに動けていない、走れていない等あれば、こちらでチェックしてあげる必要があるかもしれません。
最後に
いかがでしたか?
オーバートレーニング症候群は、プロの第一線で活躍している人がクローズアップされがちですが、それ以外のアマチュアの選手でもなる確率は十分にあると思います。
特に色々と上手くいかないときなんかは、練習をたくさんして調子を取り戻そうとすることがあると思いますが、それだけでなく、休養をしっかり取る、リフレッシュするということも大事なんだと認識すると良いです。
少し調子を落としている人は少しだけその競技から離れてリフレッシュすると良いこともありますよ。
文章がまとまらずにすみません。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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