こんにちは。
2019シーズンのJリーグの日程も発表され、いよいよまたJリーグの開幕が迫ってきました。
そこで今回は、今年から採用されたJリーグの新しいルールについて紹介したいと思います。
もちろんもう知っているかたもいるとは思いますが、自分も調べてみたらこんなのあるんだ!という発見もありました。
まず1つ目が外国人枠の撤廃、2つ目がホームグロウン制度の導入です。
皆さんもこのルールは知らなかったというのもあるかもしれないので、是非ご覧ください。
目次
外国人枠の変更
まず挙げられるのが、外国人枠の変更です。
2018シーズンのものと2019シーズンの外国人枠についてみていきましょう。
2018シーズンの外国人枠
2018シーズンの外国人枠についてはこちらになります。
- 試合にエントリーすることができる外国籍選手は、1チーム3名以内とする。ただし、アジアサッカー連盟(AFC)加盟国の国籍を有する選手については、1名に限り追加でエントリーすることができる。
- 登録することができる外国籍選手は、1チーム5名以内とする。
- Jリーグが別途「Jリーグ提携国」として定める国の国籍を有する選手は、前2項との関係においては、外国籍選手ではないものとみなす。
ちなみにJリーグ提携国は、以下の国になります。
タイ、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、シンガポール、インドネシア、マレーシア、カタール
簡単に言うと、条件さえ満たせば、最大5人の外国籍の選手を試合に出場させることが出来るということですね。
2019シーズンの外国人枠
2019シーズンからの外国人枠についてです。
- A契約25名枠内であれば制限が設けない。試合エントリーはJ1が5人、J2及びJ3は4人が上限。試合出場も同様となる。
- Jリーグ提携国と定めている国(タイ、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、シンガポール、インドネシア、マレーシア、カタール)の国籍を有する選手は外国籍選手の人数には含めない。
- Jリーグとルヴァン杯でルールを適用。ただしJ1参入プレーオフは試合出場が上限4人となる。
- 天皇杯は別途、日本サッカー協会(JFA)が定めることになる。
簡単に言うと、外国籍の選手は5人まで無条件で試合に出られるということになります(J1)。
2018シーズンからある提携国と定めている国は外国籍選手の人数に含まれないことから、そういう選手も2018シーズンのようにJリーグにやってくるかもしれません。
この条件で何が変わるかと言うと、力を持った外国籍選手がJリーグにやってきやすくなったという点ですね。
もうほとんどヴィッセル神戸がイニエスタを連れてきたことから色々なことが動いてるようにしか思えませんね。(笑)
ヴィッセル神戸の外国人枠は、韓国代表のキムスンギュに、イニエスタ、ビジャ、ポドルスキ・・・これで4人ですからね。(笑)
あと1人しか外国人枠ない・・・
という状況から、センターバックのダンクレを獲得し、そのあとスペインバルセロナ出身のサンペールを獲得し・・・
元々いたウェリントンも合わせて7人になりました。
最近の試合だと、韓国代表のキム・スンギュとウェリントンが外れる場合が多く、今後この韓国代表GKの動向にも目が離せません。
監督だったリージョもやめ、キャプテンがポドルスキからイニエスタに変わり今後どうなるか、神戸は色んな意味で注目ですね。
話は逸れましたが、外国人枠の撤廃により、より資金力のあるチームは有力な外国人を取れるようになります。
しかし、そうでないチームは自前の選手を育てながら強化を図ることになります。
そうなってくると、各クラブそれぞれが特色あるチーム作りが、2019シーズン以降はより展開されていきそうですね。
次にホームグロウン制度についてです。
ホームグロウン制度の導入
外国人枠の変更と対をなして、設けられた制度がこのホームグロウン制度です。
ホームグロウン制度とは、ホームグロウン選手(HG選手)を規定の人数以上トップチームに登録しなければならないという規則になります。
具体的にどのようなものかと言うと・・・
ホームグロウン選手とは、
- 12歳から21歳の間、3シーズン又は36カ月以上、自クラブで登録していた選手
- 満12歳の誕生日を含むシーズンから、満21歳の誕生日を含むシーズンまでを対象とする
- 期間は連続していなくてよい
- 21歳以下の期限付移籍選手の育成期間は、移籍元クラブでカウントする
- 選手を国籍、又はプロ/アマの別、又は年齢で区別しない
- JFA・Jリーグ特別指定選手は、HG選手と見なさない
このように定義されているようです。
要するにジュニアユースからユースから上がった選手はこれに属しますね。
18歳で入団して3年たてばこの条件を満たします。
大学から入団した選手が多くいると条件を満たすのが難しくなりますよね。
この制度は、2019シーズンから少しずつ始まり、拡大していくようです。
具体的には・・・
- 2019シーズンからまずは明治安田生命J1リーグのみで導入。
- 初年度のHG選手登録数は2選手以上となっており、「HG選手の登録数は、開幕時の登録ウインドー終了時にカウントする」「期限付移籍の選手は、移籍先クラブでの登録とみなす」と規定。
- 2021シーズンのHG選手登録数は3名以上、2022シーズンは4名以上となる。明治安田生命J2リーグ、明治安田生命J3リーグでは2022シーズンから導入される。
J2、J3は2022年シーズンからですが、J1昇格を狙うチームは、この条件も視野に入れた補強をしなければいけないということですね。
ちなみに罰則も存在していて、
- HG選手登録が規定数に満たない場合、不足人数と同数を翌シーズンのプロA契約25名枠から減ずる
- AFCチャンピオンズリーグ出場クラブの場合、プロA契約27名枠から減ずる
ただし・・・
自クラブ第3種又は第2種チームで3年以上育成したプロA契約選手を、プロA契約25(27)名枠外で登録できる制度は存続する。当該選手は HG選手と見なされる
このような制度もあるようですね。
なんにせよ、しっかり自前のチームで若い選手をしっかり育ててくださいねということですね。
海外リーグのホームグロウン制度
海外のリーグではどのリーグがホームグロウン制度を採用しているのでしょうか?
簡単に紹介していきますね。
イングランドプレミアリーグ
- トップチームに登録できる選手は25人までで外国人枠はない
- ホームグロウン選手を7名含む必要がある
- ホームグロウン選手以外の登録は最大で18名となる。
- 尚、23歳以下の選手は上記登録人数に関係なく登録できる。
オーストリアブンデスリーガ
こちらの国は変わった制度を導入していました。
若いオーストリア国籍の選手を使えば使うほど、テレビ放映料の分配金が増えるというものです。
ホームグロウン制度とは違いますが、収益を上げるために積極的に使うチームも出てきそうですね。
ドイツブンデスリーガ
- 2006年-2007年から外国人枠を排除し、登録選手のうち12人がドイツ人選手
- 育成改革も行われて6人の登録選手が地元で育成された人ではないといけない。
ベルギー・ファースト・ディビジョンA
- 外国人枠、EU外選手枠など国籍による規制はない
- 全ての公式戦で試合のメンバーに6人以上のベルギー国内で育成された選手(国籍は問わず)が登録されていなくてはならない。
パット見た感じ上記のようなチームがホームグロウン制度のような規則を作っていました。
もっと多いかと思ったのですが、意外と少なかったなというのが個人な印象です。
ただドイツ、ベルギー、イングランドなどは近年有力な若手選手が多い印象があるので、こういう制度が一役買っているのは間違いないでしょう。
最後に
いかがでしたか?
2019シーズンからのJリーグは今までと違った見方もしていけると思います。
外国人枠の増加も良いですが、ホームグロウン制度を導入したことは、今後の日本サッカーの為になると思うので、是非注目してくださいね。
新しい制度を頭に入れて、開幕を楽しみに待ちましょう。
宜しければこちらも併せてご覧ください。
期限付き移籍と育成型期限付き移籍の違いについてです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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