こんにちは。
今回は、頭皮神経痛(後頭神経痛)というものについて書いていきたいと思います。
あまり聞いたことがない方も多いのではないでしょうか?
この痛み自体の原因がまだはっきりとわかっていないようですが、ストレスが原因で起こったり、慢性的な頭痛に悩まされている方の原因の一つだったりするようです。
もし頭皮を触るだけで痛い、ひりひりする、慢性的に頭痛があるという方は読んでみてください。
目次
頭皮神経痛(後頭神経痛)とは?
その名の通り頭皮の部分に少し刺激が加わるだけで電気が走るような鋭い痛みが走る症状です。
痛い場所は色々で、首筋から頭頂部にかけての範囲で痛みが出ます。
痛い場所にはちょうど後頭神経という神経が首筋から頭頂部にかけて伸びており、その神経が過敏になることで症状が出てきます。
またその後頭神経が、首の後ろにある後頭下筋という筋肉に挟まれたり、圧迫されたりすると症状が出ると言われています1)。
症状がある人は、少し触れるだけで涙が出るほど痛かったようです。
頭を洗うという作業がとれも辛いという話も聞きました。。
他にも何もしなくても頭皮がピリピリ・チクチクしたり、頭皮が痺れるような感じがあり、頭痛よりも更に酷いor酷い症状と表現していました。
なぜ頭皮神経痛(後頭神経痛)になるの?
主にはストレスや神経の圧迫が原因といわれています。
主な要因として言われているのが、環境の変化、天候の変化、人間関係、疲労の蓄積。
他にも騒音や、大気汚染、事故後の後遺症なんかも原因になることがあります。
肩こりや姿勢の悪い人もなりやすいと言われています。
先ほど紹介した、神経が筋肉に挟まれたり、圧迫されたりして症状が出る人は、主に慢性的に肩こりがあったり、姿勢が悪かったりする人ですね。
これらの要因があるとは言われているものの、医学的にはまだわかっていない部分が多い症状のようです。
原因になっている後頭神経って?
では、原因の後頭神経ってどこにあるのでしょう?
後頭神経は、頸椎の2番目からでているC2脊髄神経から伸びています。
ちなみに後頭神経も大後頭神経、小後頭神経の2つに分かれています。
大後頭神経
上から2番目の首の骨から出ている神経、C2脊髄神経から大後頭神経に分かれた後、首から背中にかけてついている僧帽筋という筋肉の中に沿って上の方に伸びていき、その後、頭半棘筋(頸・胸椎から後頭骨についてる筋肉)の間を通り、頭のてっぺんまで伸びていきます。
小後頭神経
C2脊髄神経から小後頭神経に分かれた後、頭板状筋と胸鎖乳突筋の間を通るように表層に出てきて、耳の後ろのあたりまで伸びていきます。
この2つが後頭神経なのですが、今回の頭皮神経痛を引き起こすのは主に大後頭神経と考えられています。
神経の位置からわかる事は、首が前方に突出していたり、後頭部周辺(首の後ろから肩にかけて)がよく凝ってる人は、後頭神経が圧迫されやすくなっている可能性が高いです。


場所としては画像の 青い丸の場所のちょうど頭の骨と首の骨を繋いでる部分になります。
なので猫背になっているとか、首が前に出ているとかって姿勢が悪いと常々言われている人なんかは注意が必要かと思います。
どんな治療方法があるの?
まずは姿勢を良くすることです。
姿勢を良くすることで、首の後ろにある筋肉が張りにくい状態を作ることが出来ます。
また、後頭下筋という首の後ろ(頭の骨と首を繋いでいる筋肉)緩めるようにしてあげると良いとされています。
この筋肉が硬くなると、症状がでるおおもとの神経である大後頭神経が圧迫されやすくなります。
また症状がひどい人は、ブロック注射や手術になるケースもあるとされています1)。
では自己管理方法として、自分で出来る対処方法について紹介していきたいと思います。
自己管理方法①:姿勢を良くしよう
自分でやる対処方法としては、間違いなく姿勢を良くする事です。
立っている姿勢や座ってる姿勢で顔が前方に出ているような姿勢(パソコンを覗き込むように見ている姿勢)
になりやすい人は、まず、時々あごを引くような姿勢を取るようにしてみましょう。
わかりにくい人は、身体全体(頭も含めて)を壁につけてみてください。
その時あごが上がってる人は、あごを引きます。
その姿勢が真っすぐな姿勢だと思ってください。
辛いと感じた人は、猫背になって首が前に出やすくなっていて、後頭神経が圧迫されやすい状態になっている可能性があるので、意識してみてください。
また、猫背になる原因として。左右の肩甲骨の間にある背骨(胸椎と言われています)が硬くなることが挙げられます。
これが硬くなると首が前に出やすくなるので、下のようなストレッチをやるのもお勧めです。



でも姿勢を直しても首の後ろの筋肉が凝り固まっている場合はいくら姿勢を良くしようとしても、骨自体が筋肉に引っ張られて、良い姿勢が取れないことが多いです。
なので、今から紹介する方法も併せてやってみてください。
自己管理方法②:後頭下筋(首の後ろの筋肉)を緩める
一番大事になってくる首の後ろの筋肉を緩めてあげる事です。
緩める方法は色々あると思いますが、主にはこの3つになってきます。
- ストレッチをする
- マッサージをする
- 温める
この3つで、首の後ろの筋肉を緩めるようにしてみてください。
では一つずつ紹介していこうと思います。
ストレッチをする


手を頭の上の方に持っていきます。
そこから目線を下に向けていき、あごを首に近づけるように引きます。
その状態で、頭に置いた手を真下に押すようにします。
そうすると頭と首の間の筋肉が伸びるようになります。
この時背中が丸くならないように注意してください。
出来るだけ姿勢を良くしてやるのがポイントです。
マッサージをする
頭の骨と首の骨の間にある所にボールを入れます。
その状態で仰向けに寝るだけです。
ボールは、テニスボールやゴルフボールでも良いです。
そうするとちょうど後頭下筋にあたります。
温める
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レンジで温めるだけなので簡単に使えます。
目に良い自然素材で作られており、眼科医も勧めているものです。
冷房で少し寒い職場でも簡単に使えますね。
・あずきのチカラ 首肩用
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あずきから発生する蒸気で温めるものです。
発生する蒸気は、水気を含んだもので、より深部から温めることが出来るとされています。
・温泉藻類®RG92 マルチアクティブローション
最後は温泉成分が入っているローションになります。
これをかけるとかけた部位がだんだんぽかぽか暖まってくるような感じになります。
手軽に使えて痛みに対する効果も高いのでお薦めです。
この温泉藻類®RG92を紹介した記事はこちらになります。
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最後に
いかがでしたか?
あまり頭皮神経痛(後頭神経痛)になる人自体は少ないと思いますが、それに似た頭痛の方は多いのではないでしょうか?
もし自分がこれに当てはまるかも?って思った人は上の対処方法をやってみてください。
もしなかなか良くならない場合、痛みが長期間続く時は、近くの脳神経外科を受診するようにしてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
参考文献
清水 曉:頭蓋表層の解剖学的要因による頭皮神経痛と頭痛―眼窩上神経痛・後頭神経痛・開頭術後頭痛―.臨床神経学,54 巻 5 号(2014:5),387-394.
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