<リハ職・リハビリ学生向け記事>least packed position(緩みの肢位):LPPとclose packed position(締まりの肢位):CPPとは?〜関節の動きを考える上で知っておくべきこと〜




こんにちは。

しばらく理学療法的な記事を増やしたいと考えています。

まあどこまで増えるかはわかりませんが・・・

今回はleast packed positionとclose packed positionについてです。

あんまりなじみのない言葉かもしれませんが、

関節には、検査者によって他動的に得ることが出来るjoint play(関節の遊び)と呼ばれる副運動があります。

関節の遊びは、随意的(意識的)にコントロールできません。

しかしこれがなくなると関節運動が障害されることにも繋がります。

機能的な関節運動を回復させる際、この関節の遊びを回復させる必要があります。

その中でも緩みの肢位と呼ばれるleast packed positionと締まりの肢位と呼ばれるclose packed positionとよばれる位置があります。

それぞれ、関節運動を考える上で、また、徒手療法での治療を考える上で非常に重要なものになります。

興味がある人は読んでみてください。

 

least packed positionとclose packed positionとは?


上で書いたように、関節には、『緩みの肢位least packed position』『締まりの肢位close packed position』というものがあります。

それぞれ簡単に解説していきますね。

 

緩みの肢位 least packed position:LPP

緩みの肢位は、その関節の可動範囲の中で一番緩んでいる位置のことを言います。

要するにその関節の周りにある靭帯や関節包が緩んで、関節内の動きが一番感じやすい場所になります。

その位置で強い外力が加わると捻挫などの外傷が起きやすくなります。

以下に緩みの肢位の特徴と各関節の緩みの肢位についてまとめました。

  • 靭帯と関節包が最も緩んだ肢位
  • 関節面は最も一致していない
  • 関節面はロックされていない
  • 関節内容量は最大
  • この肢位で過重を支えるためには効率性が悪く、筋活動を最も多く必要とする
  • 離解の手技を始めるのにより良い位置

 

各関節の緩みの肢位

  • 椎間関節:屈曲(屈曲と伸展の中間)
  • 下顎関節:軽度開口位
  • 肩甲上腕関節:55°外転,30°水平内転
  • 肩鎖関節:生理学的肢位で上腕を体側に楽に休めた位置
  • 胸鎖関節:生理学的肢位で上腕を体側に楽に休めた位置
  • 腕尺関節:70°屈曲、10°回外
  • 腕橈関節:完全伸展,完全回外
  • 上橈尺関節:70°屈曲,35°回外
  • 下橈尺関節:10°回外
  • 橈骨手根(手)関節:中間位で少し尺骨偏位
  • 手根中手関節:外転と内転の中間,屈曲と伸展の中間
  • 中手指節関節:軽度屈曲
  • 指節間関節:軽度屈曲
  • 股関節:30°屈曲,30°外転,軽度外旋
  • 膝関節:25°屈曲
  • 距腿関節:10°背屈,内反と外反の中間
  • 距骨下関節:各可動域の中間
  • 横足根関節:各可動域の中間
  • 足根中足関節:各可動域の中間
  • 中足趾節関節:中間
  • 趾節間関節:軽度屈曲

 

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締まりの肢位 close packed position:CPP

締まりの肢位は、その関節が一番締まって動かない位置のことを言います。

要するに靭帯や関節包などの周辺組織が一番緊張した状態になっており、外力を与えてもほとんど動くことがありません。

逆に過度な外力によりこの位置で関節が動いたとしたら骨折のような重篤なものになります。

以下に締まりの肢位の特徴と各関節の締まりの肢位についてまとめました。

  • 靭帯と関節包が緊張が最大
  • 関節面は最も一致している
  • 関節面はロックされている(ねじが締まっているような感じ)
  • 関節内容量は最小
  • 荷重を支えるための静的効率性が良く、筋活動を最も必要としない

 

各関節の締まりの肢位

  • 椎間関節:伸展
  • 下顎関節:歯をくいしばる
  • 肩甲上腕関節:外転,外旋
  • 肩鎖関節:90°外転
  • 胸鎖関節:最大肩関節挙上
  • 腕尺関節:伸展
  • 腕橈関節:肘90°屈曲,前腕5°回外
  • 上橈尺関節:5°回外
  • 下橈尺関節:5°回外
  • 橈骨手根(手)関節:橈骨偏位で伸展
  • 中手指節(指)関節:完全屈曲
  • 中手指節(母指)関節完全対立
  • 指節間関節:完全伸展
  • 股関節:完全伸展,内旋
  • 膝関節:完全伸展,脛骨外旋
  • 距腿関節:最大背屈
  • 距骨下関節:回外
  • 横足根関節:回外
  • 足根中足関節(リスフラン):回外
  • 中足趾節関節:完全伸展
  • 趾節間関節:完全伸展

 

最後に


いかがでしたか?

客観的評価の際に出した、副運動検査の補足にはなりますが、関節運動を考えたり、関節に対して治療を行っていく上で非常に重要なものとなるので、まずは主要な関節だけでも頭に入れておいてくださいね。

客観的評価のまとめについては以下に書いてありますので、まだ見てない人は是非一度見てみてください。

『clinical reasoning編』客観的評価について 〜理学療法評価の時に押さえておきたい12のポイント〜

最後までお読みいただきありがとうございました。

 


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