<リハ職・リハビリ学生向け記事>【文献紹介】腰部疾患に対するClinical Prediction Rule~アメリカとオーストラリアで考案されたCPRについて~

こんにちは。

今回は、腰部疾患に対するclinical prediction rule(CPR)の文献を紹介しようと思います。

アメリカ、オーストラリアそれぞれで考案されたものが紹介されていたので、その文献についてまとめたいと思います。

CPRの簡単な説明はこちらでしてあります。

<リハ職・リハビリ学生向け記事>【文献紹介】Clinical Prediction Ruleとは?~エビデンスのある理学療法を提供するために~

もしよろしければご覧ください。

 

 

文献紹介

 

大久保 雄:腰部のClinical Prediction Rule.徒手理学療法 18(1):21-27.2018.

 

アメリカで考案されたCPR、オーストラリアで考案されたCPR、さらに大久保先生が参加されているグループで用いられている病態分類についても紹介されています。

CPRについてはまだ、エビデンスが確立されているとは言い難いですが、このモデルがしっかり確立されれば、病態をしっかり把握したうえで、治療方法が選択でき、しっかり結果のでる理学療法を提供できることが出来ると思います。

是非一度本文を読んでみてください。

 

内容紹介

 

簡単に紹介するので、詳しくは文献をご覧ください。

 

アメリカで考案されたCPRについて

 

急性期の患者を、以下のような各治療法に分類する手法になっています。

  1. 特異的運動(Specific exercise)
  2. Manipulation
  3. Stabilization

それぞれを、運動方向での痛みの出方、痛みが出てからの日数、4項目の検査で3つに該当したらなどのいくつかの検査を重ねたうえで分類していくというものです。

 

 

オーストラリアで考案されたCPRについて

 

アメリカのものとは異なり、画像診断も含めてもう少し細かい評価を紹介してあるCPRとなっています。

分類は、以下のようになります。

  1. 神経症
  2. 椎間板性疼痛
  3. 椎間関節性疼痛
  4. 多因子性疼痛

 

1でなければ2、2でなければ3のような感じで進めるようです。

 

  • 神経症状の有無(CT・MRIでの確認を含む)
  • 椎間板性腰痛を示唆する所見の有無
  • 運動方向によっての痛みの有無
  • 椎間関節腰痛を示唆する所見の有無
  • 多因性腰痛を示唆する心理社会的因子の調査

これらを行い、上記の各分類に当てはめていきます。

治療はそれぞれの分類に併せて、以下のような治療になります。

  1. 各疾患に応じた理学療法や、神経系のアプロ―チ
  2. McKenzie exerciseもしくはmotor control exercise
  3. Maitland手技を用いた徒手療法(腰椎へのPA、回旋モビライゼーション等の椎間関節へのアプローチ)
  4. 痛みに対する患者自身のコントロール教育

 

このような形で分類されています。

判定基準などの項目は文献に載っているので文献で詳細は見てみてくださいね。

 

文献著者らのグループが行っている分類について

 

運動方向、神経学的所見、整形外科的テスト圧痛所見を組み合わせて以下の5つに大別しています。

  • 椎間板性腰痛(椎間板ヘルニアを含む)
  • 椎間関節腰痛(分離症含む)
  • 仙腸関節障害
  • 筋筋膜性腰痛
  • 非特異的腰痛(原因不明)

 

CPRについてのエビデンス

CPRは海外では、主流になってきていますが、未だ十分なエビデンスは構築されてはいないとされています。

それは、妥当性や臨床への応用という部分で十分でないと紹介されています。

今後、CPRについてエビデンスが構築されていくように私たちも考えていかなければいけませんね。

 

最後に

 

いかがでしたか?

今回は腰部疾患に対するCPRについての文献を紹介させていただきました。

このようなCPRを使うことで、効果が上がりやすくなるのは、言うまでもありません。

しかし、それをしっかり行う技術も必要になってくるのは事実ですので、こういう情報をしっかり得て、普段の臨床に活かしていきたいですね。

 

個人的にまとめた、問診の評価や客観的評価の内容も是非ご覧ください。

 

clinical reasoning  これだけ知っておけば完璧?~主観的評価(問診)について~

『clinical reasoning編』客観的評価について 〜理学療法評価の時に押さえておきたい12のポイント〜

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 


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