<リハ職・リハビリ学生向け記事>【文献紹介】Clinical Prediction Ruleとは?~エビデンスのある理学療法を提供するために~




こんにちは。

今回は、Clinical Prediction Rule(CPR):臨床予測指標について、文献を読んだので紹介したいと思います。

近年・・・ というよりけっこう前から、エビデンスをベースとした理学療法を提供するのに当たって重要なものとして注目されており、様々なものが研究として出されています。

 

最新の英語の文献ではないですが、徒手理学療法でまとめられていたものです。

なので特に整形外科分野でのものを紹介していこうと思います。

 

もし興味がある方はご覧ください。

 

 

CPRとは?

 

CPRとは、医療現場の医師や患者の意思決定をサポートする診断・予後予測ツールと言われています。

要するに、複数の検査を組み合わせて、病態をしっかり把握し、予後予測・治療を行っていくものです。

 

私たち理学療法士は様々な検査を行い、その結果から、状態を把握し、治療を選択していきます。

しかし、どうしても感覚やもしくは経験という部分に頼りがちになるところもあったりします。(悪いとは思いませんが・・・)

 

近年、理学療法分野においてもエビデンスの重要性が大事というのは言われ続けています。

この方法をやればこれくらいの確率で治る!

こんな感じではっきり言われた方が患者さんもわかりやすいですしね。

 

しかし、症例を集めて研究をしていくのもまた難しいのも事実です。(やらなければいけないのはわかっているのですが・・・)

その中で、アメリカやオーストラリアでは早くからこのCPRに注目し、様々なCPRについての論文が発表されてきています。

しかし、日本では現状そういう部分に関しては遅れているというのが現状ですね。

 

次に代表的な腰部痛と、頚部痛のCPRについて紹介していきたいと思います。

 

 

腰痛に対する代表的なCPR

 

脊椎マニピュレーションが腰椎に効果があるかについての研究です1)2)

  • 発症16日以内
  • 恐怖回避信念の下位尺度19点以下(FABQ:Fear-avoidance beliefs Queationnaire Japanese version)
  • 一側の股関節内旋可動域35°以上
  • 少なくとも腰椎の1つの分節における可動性の低下
  • 膝関節以遠の症状がないこと

この5つの因子で構成されており、成功予測確率は・・・

  • 1項目:46%
  • 2項目:49%
  • 3項目:68%
  • 4項目:95%

このように表示されています。

もちろんマニピュレーションの方法に関しては自ら学び研鑽していかなければいけませんが、こういう項目に当てはまる人はかなりの確率でよくなるので、こういうものはたくさん知っておくと良いですよね。

 

頚部痛に対する代表的なCPR

 

患者が週2回3週間、頚椎牽引と運動を実施することによる効果についての研究です1)3)

  • 肩外転検査陽性
  • Upper Limb tension test A 陽性
  • 下位頚椎に対する後前運動(PA)による症状の抹消化
  • 頚椎牽引検査陽性

 

この4つの因子で構成されており、成功予測確率は・・・

  • 1項目:47.6%
  • 2項目:53.2%
  • 3項目:79.2%
  • 4項目:94.8%

このように表示されています。

頚部痛に関してはマニピュレーションではなく一般的な牽引で表示されているので、これは使いやすいかもしれません。

 

 

マニピュレーションについて

 

マニピュレーションについては、徒手療法系の勉強会にいけば、どこでもやっていると思います。(筋膜系はやってないと思いますが・・・)

適応や考え方はそれぞれの流派で違ったりはしますが、やり方はどれも似ています。

というよりもほぼ同じです。(笑)

なので、一度徒手療法系の勉強会にいって学んだら、あとは繰り返し練習あるのみだと思います。

 

ただ、どの流派においても考え方や適応についてはバラバラなので、その辺はしっかり知っておくと良いですね。

 

参考文献

  • 1)赤坂清和:理学療法におけるClinical Prediction Ruleの理解と挑戦.徒手理学療法 18(1).17-20.2018.
  • 2)Flynn T,Fritz J,Whitman J,et al.:Aclinical prediction rule for classifying patients with low back pain who demonstrate short-term improvement with spinal manipulation. Spine(Phila Pa 1976)27(24):2835-2843,2002.
  • 3)Raney NH, Petersen EJ.Smith TA,,et aL.Development of a clinical prediction rule to identify patients with neck pain likely to benefit from cervical traction and exercise.EurSpine J l8(3):382-391,2009.

 

 

最後に

 

いかがでしたか?

今回はClinical Prediction Rule(CPR):臨床予測指標について簡単に説明と紹介をしました。

その他の腰部疾患のCPRについての文献紹介です。

こちらもご覧ください。

<リハ職・リハビリ学生向け記事>【文献紹介】腰部疾患に対するClinical Prediction Rule~アメリカとオーストラリアで考案されたCPRについて~

 

僕もまだまだCPRについて理解していないことも多いので、もし、これを読むと良いよ!というのがあれば教えてください。

 

一般的な問診や評価についてはここにまとめてあるのでもしよろしければ合わせてご覧ください。

clinical reasoning  これだけ知っておけば完璧?~主観的評価(問診)について~

 

『clinical reasoning編』客観的評価について 〜理学療法評価の時に押さえておきたい12のポイント〜

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 


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